脆弱性診断(セキュリティ診断)の費用はどのくらい?
差が出るポイントも解説!

脆弱性診断(セキュリティ診断)の費用は数十万円から数百万円まで幅があり、多くのベンダーが提供するサービスの中から最適なものを選ぶのにお困りではないでしょうか。選択の判断基準となる費用について、診断の規模や手法による違いを理解することが重要です。

本記事では、脆弱性診断の費用の目安や、見積金額が変動するポイントについて、具体的に解説していきます。

目次

脆弱性診断(セキュリティ診断)の
費用に影響する要素とは?

脆弱性診断(セキュリティ診断)では、診断範囲や手法の選択によって費用が大きく変動します。具体的にどのような要素が費用に影響するのか、主なポイントを解説します。

脆弱性診断の費用に影響する要素とは?

診断対象のページ数

Webアプリケーション診断の場合、診断対象となるページ数が多いほど診断時間や工数が増加し、費用も比例して高くなります。診断対象となるのは主に動的ページです。

動的ページとは、例えば問い合わせフォームで送信ボタンをクリックした際に、入力したメールアドレスによって表示内容が変わるようなページを指し、このような動的な表示を1ページとしてカウントします。会員登録のような機能があり、ユーザ自身で投稿または操作できるようなサイトは、診断すべき動的ページが多くなるため、費用は高くなる傾向にあります。

一方で、コーポレートサイトのようなユーザが入力した内容で変わるページが少ないサイトは、比較的低コストでの診断が可能です。

再診断やサポートの有無

脆弱性診断サービス(セキュリティ診断)では、ベンダーによって診断後のサポート内容や費用も異なってきます。例えば、診断結果の詳細な説明や、発見された脆弱性に対する具体的な対策方法の提案、修正後の再診断などが挙げられます。

脆弱性診断は発見された脆弱性に対処し、攻撃の糸口を無くすことが本来の目的のため、診断後に見つかった脆弱性に関して対応できているかを確認するサポートは、堅牢なセキュリティ対策を実施する上で不可欠です。

ただし、上記のような診断後のサポートに追加費用が発生する場合もあるため、見積に何が含まれているかを事前に確認した上で、契約を進めることをおすすめします。

診断手法による違い

脆弱性診断(セキュリティ診断)の手法は、主にツール診断とセキュリティ専門家による手動診断に分類され、ベンダーが採用する手法によって費用が大きく異なります。

ツール診断は比較的低コストで実施可能である一方、セキュリティ専門家による手動診断はツール診断と比較すると高コストになります。診断の精度や確実性を重視する場合は、両方の手法を組み合わせたハイブリッド診断を選択することをおすすめします。

ツール診断と手動診断の特徴については、次の項目で詳しく解説します。

ツール診断手動診断の違い

ツール診断の特徴

ツール診断は、診断ツールを使用して脆弱性を検出する手法です。主なメリットとして、迅速かつ広範囲にわたる診断が可能であり、手動診断と比較して費用を抑えられる点が挙げられます。特に、典型的な脆弱性を網羅的に検出できることから、定期的な診断を実施する場合に適しています。診断対象となるシステムの規模や複雑さによって具体的な費用は変動しますが、比較的低コストで提供されているため、予算が限られている企業でも利用しやすい特徴があります。

セキュリティ対策の第一歩として、システムの現状把握と基本的な対策手段としても有効です。ただし、ツールでは発見できない脆弱性も存在するほか、診断結果を正しく解釈して対処するには専門知識が必要なため、システムの機能や重要度に応じて手動診断の併用を検討する必要があります。

手動診断の特徴

手動診断は、セキュリティ専門家がシステムの仕様や機能を詳細に理解した上で、高度な専門知識と経験を活かして様々な角度から脆弱性を検証する手法です。主なメリットとして、ツール診断では発見できない複雑な脆弱性や、システム特有の脆弱性を見つけ出せる点が挙げられます。また、診断によって発見された脆弱性については、技術的な観点からの具体的な解説や、深刻度に基づいた対策優先順の提案などもあります。

ただし、診断にはセキュリティ専門家の工数が必要となるため、ツール診断と比較すると費用は高くなります。特に診断範囲が広い場合は、費用が上昇する傾向にあります。

システムの機能や予算に応じて、診断対象を適切に選定することが重要です。

脆弱性診断(セキュリティ診断)の
費用を抑えるためのポイント

脆弱性診断(セキュリティ診断)の費用を抑えつつ効果的に行うためには、診断範囲の見定めが重要です。まずは自社のシステムの中で、顧客情報を扱う部分や、ユーザからアクセス可能な部分など、重要度の高い箇所を洗い出していきます。

例えば、企業情報の掲載のみを目的とした静的ページは診断の優先度を下げ、会員情報を扱うページを優先するといった選別が必要です。

このように診断対象に優先順位を付けることで、限られた予算内で効果的な診断を実施できます。また、診断対象やシステム仕様を事前に整理し、ベンダーへ適切に情報提供することで、正確な見積の取得が可能となり、診断もスムーズに開始できます。

予算を明確に決めておくこともポイント

脆弱性診断(セキュリティ診断)の実施にあたっては、あらかじめ予算枠を設定しておくことも重要です。予算の上限が明確になっていれば、診断範囲や手法の選択をより具体的に検討できます。

例えば、予算に応じてツール診断と手動診断の組み合わせ方を調整したり、診断の優先順位を細かく設定したりしましょう。

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